体験価値を高めるための、実務直結型AI・DX研修
当社がAI・DX研修に取り組む理由
私たちABFLY Worksは、AIやデジタルツールの導入そのものを目的とは考えていません。ツールを入れること、業務を自動化すること、それ自体はゴールではなく、あくまで「手段」です。
私たちが本当に向き合いたいのは、その先にある「人」と「顧客」です。
多くのDX支援は、「このツールが導入できるか・できないか」という機能の議論で終わってしまいがちです。しかし私たちは、DXを目的化せず、最終的な顧客体験(CX)の向上と、そこに至るまでの組織の健康(EX)にコミットする体験設計のパートナーでありたいと考えています。このページでは、まず私たちの根底にある考え方をお伝えし、その上で具体的な研修コースをご紹介します。
当社の考えるDXの意味 ― DX・EX・CXによる三位一体の価値循環
1. すべては「顧客体験(CX)」に帰結する
企業が生き残り、売上や利益を拡大していくための最終的なゴールは、すべて「CX(顧客体験)の向上」に帰結すると私たちは考えています。現代のビジネス環境では、商品やサービスの機能的価値だけで競合と圧倒的な差別化を図ることは難しくなりました。
このような時代に選ばれ続けるために不可欠なのは、AIや機械には決して代替できない「おもてなし」「創造性」「感情的な繋がり」といった、人間ならではの情緒的な価値です。機能の提供にとどまらず、たとえば「来店前日に個別で丁寧なメッセージを送る」といったきめ細やかな体験設計こそが、顧客ロイヤルティを高め、結果として売上や利益に直結します。だからこそ私たちは、すべての基盤としてCXに重きを置いています。
2. CXを阻む、現場の2つの構造的課題
「顧客体験の向上が利益に繋がる」という理屈を、多くの企業は理解しています。しかし社内のスローガンとして掲げるだけでは、決してうまくいきません。そこには、現場が抱える2つの構造的な課題があります。
(a) 従業員のエンゲージメントという「燃料」が機能していない
CXを向上させる原動力は、現場で働く従業員です。しかし当の従業員が長時間労働などで心身ともに疲弊していては、質の高いサービスやおもてなしを生み出す意欲は湧いてきません。健康や精神的な余裕(ウェルネス)が損なわれた環境で、さらなる価値提供を求めても、モチベーションという燃料が枯渇しているため、施策は空回りしてしまいます。
(b) 目の前の業務に追われ、顧客体験を考える余裕がない
多くの企業で、従業員は日程調整、定型メールの返信、議事録の作成と送付といった「本来人間がやらなくてもよい作業」に日々忙殺されています。こうした手間は「〜しなければならない」という精神的なノイズとなり、時間と脳のメモリを過剰に浪費させます。その結果、顧客とのコミュニケーションや本質的な体験設計を考えるための「余白」が、現場にまったく残されていないのが実態です。
3. CX・EX・DXの相関関係
これらの課題を解決し、利益を生むCXを実現するには、「EX(従業員体験)」と「DX(デジタルトランスフォーメーション)」を両輪として機能させる必要があります。
- DX(手段): 単なるツール導入ではなく、人間がやらなくていい単純作業を徹底的に自動化し、従業員を機械的な労働から解放することで「時間的・精神的な余白」を生み出すための土台づくり。
- EX(土壌): DXで生まれた余白を、単なる追加の労働時間にせず、残業削減・睡眠時間の確保・コミュニケーション強化といった「組織の健康とエンゲージメント」へと還元する変換装置。
- CX(目的): DXとEXへの投資で生まれた余力を、人間だからこそできる創造性や温かみのあるサービスに全振りし、企業としての最終的な成果を生み出すゴール。
この3つは独立した概念ではなく、「CXのためのEXのためのDX」 という不可分な構造を持っています。世の中の多くの企業は、DXを単なる効率化やシステム導入の問題として単体で議論しがちです。しかし真の価値を生むには、「DXで時間を生み出し」「EXで従業員の余裕と健康を満たし」「その結果としてCXで顧客価値を最大化する」という、一気通貫したサイクルとして統合的に取り組む必要があります。
これは 「事業を変革し社会を変える(CX)ためには、働く人を変えなければならない(EX)。働く人を変えるためには、今の業務負担を取り除く必要がある(DX)」 という因果関係で説明できます。業務過多のまま、あるいは従業員が疲弊した状態では、いくら顧客体験の重要性を説いても現場は動けません。守りのDXで負担を取り除き、EXという土壌を豊かにして初めて、企業はCXという攻めの価値提供にフルコミットできるのです。

4. 当社の独自性 ― 私たちは「体験設計のパートナー」です
他社のDX支援の多くは、「このツールが導入できる・できない」という機能の軸で終わりがちです。しかし当社の最大の独自性は、「DXを目的化せず、最終的な顧客体験(CX)の向上と、そこに至るまでの組織の健康(EX)にコミットする体験設計のパートナーである」 という点にあります。
私たちは、日々の業務の中で「DXできること(徹底的な自動化)」と「DXしてはいけないこと(人間の情緒や温かみが必要な部分)」を明確に定義します。そして守りのDXによって生まれた余白時間を、従業員のウェルネス向上(EX)や、顧客へのアナログで温かみのあるおもてなし(CX)へと転換させていきます。
私たちは、単にシステムを開発して終わる業者ではありません。「DX(業務効率化)→ EX(従業員の余裕と健康)→ CX(顧客への価値提供)」 という三位一体の価値循環モデルをクライアントと共に回し、「業務に忙殺されている組織」を「顧客に向けて真の価値を生み出し続ける、強固で健康な組織」へと変革させること。それこそが、当社が提供する本質的な価値です。
研修サービスの全体像
当社の研修は、この三位一体の考え方を土台に設計されています。単に流行のツールの使い方を教えるのではなく、「自社の業務の中で、何を自動化し、何を人間に残すべきか」を見極める視点をお持ち帰りいただくことを重視しています。
そのため、すべてのコースは座学だけで終わらせず、受講者ご自身の実務課題を題材にした演習を中心に構成しています。研修が終わった翌日から、現場で手を動かせる状態になっていること。これが私たちのこだわりです。
習熟度や目的に応じて、3つのコースをご用意しています。
- コースA: AIを初めて業務に取り入れる方のための、業務効率化スタートアップ研修
- コースB: 複数のツールを連携させ、業務フローそのものを自動化するノーコード研修
- コースC: AIを活用した自社プロダクト・新規事業を生み出すための開発研修
いずれもオンライン・ライブ講義(Zoom等)で、総訓練時間は各12時間(3時間×4日間)を基本としています。
【コースA】AI活用・業務効率化スタートアップ研修

対象: AIツールを初めて業務に導入する方、定型業務を削減したい方
まずは「DX(守りの自動化)」によって、現場に余白を取り戻すところから始めるコースです。生成AI(Dify)の基本操作を習得し、社内データの検索や文書作成を自動化する「社内用AIアプリ」を、受講者ご自身の手で作れるようになることを目指します。
冒頭でお伝えした「本来人間がやらなくてもよい作業」を一つずつ手放していく――その第一歩を踏み出すための内容です。
学習内容(カリキュラム)
- 生成AI基礎とDify導入: LLMの仕組みとセキュリティを理解し、Difyの基本操作を習得。テンプレートを用いたメール自動生成アプリの作成演習を行います。
- RAG構築(社内データ連携): RAG(検索拡張生成)の仕組みを学び、社内ドキュメントを整形して、社内規定を読み込ませたQ&Aボットを構築します。
- 定型業務のアプリ化実践: 日報作成・議事録要約・記事作成アプリなどを、自社の業務フローに合わせて構築します。
- 精度調整と運用管理: ハルシネーション(誤回答)の抑制、ログによる回答履歴の確認、公開URLの発行までを実践します。
期待できる効果
- プロンプトを適切に記述し、意図したテキストをAIに出力させられるようになる
- 自社独自のデータを知識ベースとして登録し、それに基づく正確な回答をAIに行わせられる
- 業務に合わせた入力項目を持つAIアプリを自作し、社内メンバーが使える形で共有(デプロイ)できる
詳細は 【コースA】AI活用・業務効率化スタートアップ研修 をご覧ください。
【コースB】ノーコードツールn8n業務自動化研修

対象: 複数のツールを連携させて、業務効率化を実現したい方
コースAで生まれた「余白」を、さらに広げていくためのコースです。ノーコードツール(n8n)を用いて、Googleスプレッドシートやチャットツール、AIを連携させ、複雑な業務フローそのものを完全自動化するスキルを習得します。
単発の効率化ではなく、業務と業務の「つなぎ目」に潜む手間をなくしていく。組織全体の流れを設計する視点を養います。
学習内容(カリキュラム)
- 自動化基礎とn8n操作: API連携とWebhookの概念を理解し、トリガー(開始条件)とアクション(実行内容)を設定。定期通知フローを作成します。
- データベース連携とデータ処理: Googleスプレッドシート/フォームと接続し、フォーム回答をシートへ自動転記。If/Switchによる条件分岐を設定します。
- AI×自動化の高度連携: n8nからDify(AI)を呼び出し、問い合わせ内容をAIが要約してチャットに通知する仕組みを構築します。
- エラー処理と実務適用: エラー通知とデバッグ手法を学び、請求書処理など自社の実務課題の自動化を設計します。
期待できる効果
- 外部アプリケーションとn8nを認証接続し、基本的な自動化フローを構築できる
- データの条件に応じて処理を分岐させるロジックを組める
- 自動化フローの中にAI処理を組み込み、高度なテキスト処理まで自動化できる
- エラー原因を特定・修正し、実務に即した堅牢なワークフローを設計・運用管理できる
詳細は 【コースB】ノーコードツールn8n業務自動化研修 をご覧ください。
【コースC】AIプロダクト・新規事業開発研修

対象: 顧客向けのAIサービスを開発・販売したい方
守りのDXで生まれた余力を、いよいよ「攻め」――顧客への新しい価値提供(CX)へと転換していくためのコースです。顧客対応や診断を行う「AIチャットボット」を企画・開発し、Webサイトへの埋め込みや製品化までを行う技術を習得します。
社内の効率化にとどまらず、AIを自社の事業そのものへと昇華させたい方のための、最も実践的な内容です。
学習内容(カリキュラム)
- AIアプリ設計と要件定義: 対話型AIサービスのトレンドと事例を分析し、機能要件を洗い出して会話フロー図を作成します。
- 高機能ボットの開発実装: Difyのワークフロー機能で、ユーザー回答を変数として保存・活用し、条件分岐による提案の出し分けを実装します。
- Web実装とUIカスタマイズ: 埋め込み用スクリプトを発行・設置し、チャットウィンドウのデザインをブランドに合わせて調整。スマホ/PCで動作検証します。
- データ活用と製品化: 会話ログをCSVで分析し、API公開や外部システム連携の基礎を学び、完成プロダクトをデモ・製品化します。
期待できる効果
- 開発するAIアプリの機能要件を定義し、論理的な会話フローを設計できる
- ユーザー入力を変数として保持し、複雑な条件分岐を含む対話シナリオをDifyで実装できる
- 開発したAIボットを既存のWebサイトやLPに実装し、UIをブランドに合わせてカスタマイズできる
- 蓄積した会話データを分析して改善点を発見し、第三者が利用可能な形で製品化できる
詳細は 【コースC】AIプロダクト・新規事業開発研修 をご覧ください。
私たちが研修で大切にしていること
最後に、すべてのコースに共通する、当社のこだわりをお伝えします。
1. 「ツールの使い方」ではなく「判断軸」を伝える
ツールは日々進化し、いずれ移り変わります。だからこそ私たちは、操作方法だけでなく「自社の業務の中で、何を自動化し、何を人間に残すべきか」という普遍的な判断軸を持ち帰っていただくことを重視しています。
2. 自社の実務を題材にした、手を動かす研修
一般的なサンプルではなく、受講者ご自身の業務課題を題材に演習を行います。研修が終わった翌日から現場で使える状態になっていること。それが私たちの目指すゴールです。
3. 自動化の先にある「人」と「顧客」を見据える
私たちは、効率化を効率化のままで終わらせません。生まれた余白を従業員の余裕(EX)と顧客への価値(CX)へとつなげる――その全体像を共有しながら研修を進めます。これは、ツール導入支援では決して得られない、当社ならではの価値だと考えています。